福留 日米2千安打、一気に決める

 阪神の福留孝介外野手(39)が23日、あと2本に迫っている日米通算2000安打を、リーグ再開となる24日・広島戦(マツダ)で達成し、低迷するチームを勢いづけることを約束した。24日の広島先発・ジョンソンとは好相性。金本監督のゲキも力に変えて、勝利最優先で大台突破を果たす。

 節目の1本は、チームの勝利につながればいい。日米通算2000安打達成を期待して盛り上がる周囲とは対照的に、福留は冷静だった。

 早期達成への意欲を問われると「まあ、別に…」と興味を示さなかったが、チームを勢いづける安打となるならば話は別だ。

 「チームが勝つことが第一なので、その中でできることをやっていければ。頑張ります」と、リーグ再開初戦となる24日・広島戦へ目を向けた。

 24日の広島先発は、今季初対戦となるジョンソン。チームは昨季5試合で0勝3敗、防御率1・08と抑え込まれたが、福留は対戦成績が13打数5安打、打率・385だった。ジョンソンの印象を問われると、「外国人!」と冗談で返したように印象は悪くない。

 再スタートへの準備は整った。20日の交流戦終了後の2日間は静養した。甲子園で3日ぶりの練習ではフリー打撃で42スイング。「悪くない状態だと思います」。柵越えはなかったが、鋭い打球を広角に打ち分けた。

 金本監督も死角が見当たらないベテランへ信頼を寄せた。「(リーグ再開は)一つの区切り。次の区切りは球宴かな。そこまで1カ月もないので、そこまでぶっ飛ばして…孝介にも頑張ってもらってね。(球宴まで)フル回転して、また球宴の時に休みを取るからね」と7月15日の球宴まで17試合のフル出場を指令。さらに「孝介は本塁打20本ぐらい」と2年連続の20本塁打をノルマに課した。

 福留もチームのためなら、身を粉にして戦うつもりだ。「僕は出る準備をしている。スタメンで出られる準備をしたい」。借金4からの逆襲へ、スタートとなる24日・広島戦。7・5ゲーム差の首位チームを踏み台に、日米通算2000安打を成し遂げる。

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