「阪神１－３巨人」（１１日、甲子園球場）

　鮮やかな職人芸に、ベンチが一気に盛り上がる。スタンドからは拍手と歓声が注がれる。２点目を食い止め、さあ反撃となるビッグプレーだったが…。阪神・大和の好返球はいったんはアウトとジャッジされたものの、コリジョンルールの適用でセーフ。２点目を追加される形となった。

　「難しいところですけど、もうちょっと捕りやすいところに投げないといけないなと」

　三回２死二塁、脇谷の中前への打球を素早くさばくと、原口へと一直線に伸びるワンバウンド送球で小林誠を刺した。これ以上ないプレーに思われたが…。「でもあれで無理だったら難しい部分もあるので、自分でも考え直さないといけないかなと思います」。判定には細かく言及せず、自身の送球について淡々と振り返っていた。