原口、G倒へ“城島流リード”

 阪神の原口文仁捕手(24)が10日、“城島流”を受け継ぐリードでG倒を目指す考えを明かした。城島健司氏は現役時代、相手打者を素早く追い込むことで長打を減らす配球を心掛けていたが、原口も「早く追い込めばバッテリーの選択肢が増える」と説明。自身初となる伝統の一戦へ向け、師匠のイズムを胸に強力打線に立ち向かう。

 練習後、大粒の汗を流しながら原口はG倒のイメージを語った。冷静に、そしてハッキリと-。「相手がどの球団であろうと一緒ですけど、早く追い込むことが理想です。早く追い込めば、それだけバッテリーに選択肢が増えるので」。その言葉は師匠と呼ぶ城島氏のスタイルと驚くほど重なる。

 メジャーから阪神へ移った2010年、全試合でマスクをかぶった司令塔のキーワードは「初球ストライク」だった。その狙いを「バッターの基本は2ストライクまでフルスイングする。追い込めば打者はゾーンを広げたり、バットを短く持ったりするでしょ。早く2ストライクに持っていくことで、長打やクリーンヒットを減らすことができる」と城島氏は力説していた。

 その年、投手陣は壊滅状態に陥っていた。先発の柱と目された能見が故障離脱し、終盤は高卒ルーキーの秋山に頼らざるを得ない状況だった。そんな中でも対巨人の成績は12勝12敗のタイ。甲子園では7勝5敗と勝ち越した。惜しくも1勝差で中日に優勝をさらわれてしまったが、近年で最も優勝に近づいたシーズンだった。

 ともに佐世保で自主トレを行い、リハビリ中も積極的に城島氏から配球論や捕手論を吸収していた原口。6日のヤクルト戦でも、その理論を端々に感じるリードで3試合連続完封勝利に貢献した。練習前にはバッテリーミーティングで対策を講じ「しっかりと準備して、しっかり臨みたい」と力を込める。

 対する巨人はチーム打率こそ高くないが、リーグ2位の30本塁打をマーク。前回対戦でも甲子園で坂本らに手痛い一発を浴びた。「点を取られないに越したことはないです」と原口。師匠のイズムを胸に秘め、相手の得点源である長打を封じる。

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