今成出た! まだ“虎男”じゃないん弾

 「練習試合、阪神2-6楽天」(20日、宜野座)

 阪神・今成亮太内野手(28)が左翼へのソロ弾を放った。「3番・三塁」でスタメン出場した中で、首脳陣へのアピールとなる一発となった。三塁を争うマット・ヘイグ内野手(30)=前ブルージェイズ=が別メニュー調整中ということもあり、今後もレギュラーを目指して結果を求めていく。

 沈みがちな宜野座のスタンドに、ようやくの歓声が巻き起こる。6点を追った展開の中、今成が意地の一発を放った。激化するポジション争いに挑んでいる中、自身の「今季1号」は大きなアピールとなった。

 「風に乗ったのかなと思いますけど、しっかり振り抜けたと思います。いくとは思わなかったですけど」

 四回だ。先頭から打席に立ち、1ボールからの塩見の141キロ直球を力強く振り抜いた。高々と舞い上がった打球は、強風にも乗って左翼席に飛び込むソロ弾に。「前の打席で見逃しだったので」。1打席目の見逃し三振の借りを返すような一発。勢いよくダイヤモンドを駆け抜けると、ベンチ前で力強くガッツポーズを作った。

 「あれは(新パフォーマンスとは)違いますよ」と今成。オフのグアムでの自主トレでは、ソフトバンク・松田から「虎男」と呼ばれていた。その流れから、松田の「熱男」のようなパフォーマンスに前向きな姿勢も見せていたが、この日の喜びは新パフォーマンスとは別物。それでも結果を残した一打は納得のいくものとなった。

 この日は三塁でスタメン。ポジションを争うことになる新加入のヘイグは、別メニュー調整で出遅れている状況だけに、今は絶好のアピールのチャンスとなっている。

 「ヘイグはヘイグですし、人に左右されずに自分のことをしっかりとやりたい」。自身のやるべきことを見失うことなく、どん欲に結果を求めていく。

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