7年目メッセ 虎最長助っ人になる

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(34)が29日、関西国際空港着の便で来日した。いまや先発4本柱の一人として欠かせない助っ人は、今季で在籍7年目。チームの助っ人ではバッキー、ウィリアムスに並んで史上最長タイの在籍年数だが、早くも単独最多となる8年目のシーズンを見据えた。

 初めてタテジマのユニホームに袖を通した時は、まだ20代だった。この空港も何度利用したことだろうか。これまでの日本での歩みを振り返った助っ人は「あっという間だったけど、来年も会えるよう頑張りたい」と、早くも“残留”希望を口にした。

 来季も阪神でプレーすることになれば在籍8年目。阪神の外国人選手としては史上最長の在籍年数になる。それでも「ボールさえ渡してくれたら必死こいて投げます」と、がむしゃらな気持ちはいまだ衰えていない。

 帰国前には今季の開幕投手に立候補していた。「もちろん、そこは変わっていない」と力強い。オフは「キャッチボールだけ」とブルペンには入っていないが、体つきを見ればしっかりトレーニングに励んでいたことは明らかだ。

 昨季は9勝に終わり、2桁勝利は4年連続でストップ。今季の具体的な目標については「いつも言っているけど、これは言いたくないね」と明言を避けた。ふがいない思いはあるはず。期するところはあるだろう。

 来年のことを言うと鬼が笑う-。いくら日本が長くとも、そんなことわざにしばられる必要はない。ファンのために懸命に腕を振り続けるメッセを笑う人間は、一人もいない。

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