球児守護神の可能性も 香田コーチ示唆

 阪神・香田勲男投手コーチ(50)が21日、先発の調整を進めている藤川球児投手(35)の起用法について言及し、最終的な選択肢の一つとして守護神転向の可能性を示唆した。

 この日、所用で鳴尾浜に姿を見せた香田コーチは「抑え(呉昇桓)ありきで、逆算した形で(藤川には)先発をお願いしていた」と説明。マテオとドリスを獲得したが、現段階で2人の力は未知数。「代わりの候補はいるけど、今はまだ決まっていない」と白紙を強調した。

 昨年11月、4年ぶりに阪神復帰が決まった球児に対し、金本監督は先発の準備をするように伝えた。2年連続最多セーブのタイトルを獲得した呉昇桓(現カージナルス)の残留が大前提だった。状況は明らかに変わった。

 新外国人だけでなく、福原も候補の一人になる。香田コーチは「キャンプ、オープン戦でいろいろ適性を見ていくことになる。俺一人で決めるのではなく、皆で決めていきたい」と守護神決定には慎重な姿勢を見せた。

 22日に合同スタッフ会議が開かれる。「明日(22日)いろいろ話し合って、球児だけでなく、他の投手のことも話す。明日だけでなく、今後も話し合っていく」と香田コーチ。日米通算で222セーブを挙げているかつての絶対的守護神が、再びクローザーの重責を担う最終手段は消えていない。

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