大和「二塁一本」内野グラブだけ持参

 阪神・大和外野手(28)が21日、鹿児島県鹿屋市内の「平和公園多目的野球場」の室内練習場で自主トレを公開。今春キャンプには内野用のグラブしか持参しない考えを明かした。西岡、上本と争う二塁の定位置。自身を「挑戦者」と位置づけ、激戦必至のサバイバルへ身を投じる。

 大和の気持ちは「二塁一本」で固まっていた。「争奪戦」のゴングが高らかに鳴る今春の1軍キャンプ。外野用グラブは自宅に寝かせておく。バッグには、ピカピカに磨いた内野用グラブだけを入れる。いざ勝負!

 「内野用グラブしか持ってきません。相手というより、まずは身内との勝負です」

 13年はベストナインに輝いた西岡。14、15年はバットで猛アピールした上本が二塁を奪った。自分に足りないのは打撃力。昨季は123試合で打率・225。外野との併用で二塁での先発出場は34試合だったが、課題克服のため、すでに動きだしている。

 今年は、バットの形状を変更。長さを0・5センチ短くして84・5センチにし、重さを20グラム軽くして870グラムにした。短く持っていたバットを、目いっぱい長く持つことも昨秋のキャンプから続けている。

 「長く持つことによってバットのヘッドが体から離れて、より遠心力を使えるようになって長打が増える。形状を変えたのは、その中で振り抜けるようにと思ったからです」

 秋季キャンプでは、金本監督から「軽打禁止令」を出された。「逆らわず右へ流そう」という自身の固定観念を取っ払い、引っ張り込んで左方向に打球を集中させる。フリー打撃では、5球連続で柵越えを放つなど確かな手応えもあった。

 年明けは4日に本格始動。最も重要視しているのはウエートだ。毎日約1時間、必ず体をイジメ抜いている。「スクワットは60キロでヒーヒー言ってたのに、今は130キロ上がりますね」。土台が固まれば打撃にも好影響をもたらす。全てが、二塁のレギュラー獲りにつながっている。

 「自分は挑戦者なので。まずは実戦で結果を残していかないと」

 14年に外野手としてゴールデングラブ賞に輝いたが、それは過去の栄光。猛虎は「超変革」のスローガンの下、変わろうとしている。背番号0は相棒を携え、南国・沖縄へと旅立つ。「セカンド」は誰にも渡さない。

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