金本阪神、徳川家と共闘でWトラ再生

 金本虎が徳川家と共闘する!世界自然保護基金(WWF)ジャパンの徳川恒孝会長(とくがわ・つねなり、75)が19日、大阪市内の阪神電鉄本社に坂井信也オーナー(67)を訪ね、絶滅の危機にひんするトラの保護支援を要請した。徳川の系譜を受け継ぐ18代当主の恒孝会長は徳川家系では異例の猛虎党。金本阪神と徳川宗家の共闘で「虎」の再生に挑む。

 この日午後、大阪・野田の阪神電鉄本社に気品あふれる来客があった。WWFジャパンの徳川会長が、世界各地で絶滅危機に瀕(ひん)しているトラの保護活動で虎の本丸を訪問。坂井オーナーに支援を依頼した。

 「阪神タイガースさんに助けていただければと思い、うかがいました。トラは姿、形がきれいですから、あちこちで剥製になったりして急速に減っている。例えば甲子園に来られるファンの方から10円でも募金をいただけると、トラが助かるかもしれない。トラを絶滅種にしないためにも、阪神さんと連携しながら活動していきたい気持ちです」

 野生生物の保護や森林、海洋保全などWWFの活動は多岐にわたるが、中でも、密猟などが原因で100年前と比べ、個体数が3%に激減したトラの保護は大命題だという。

 日本支部の徳川会長はその名の通り、初代将軍家康の系譜を継ぐ、徳川宗家18代の当主。昨年から「虎」つながりで阪神と連携を持つようになったが、徳川記念財団初代理事長も務める同会長は、実は大の虎党でもある。

 「私の兄たちは全て巨人ファンなのですが、私は子供のころ、1リーグ時代から70数年間、ずっと阪神ファン。最近は少し悔しい思いもしていますが…」

 昨季は甲子園の大型ビジョンで試合前に「トラの保護」支援を求める映像を流すなど阪神側は協力体制を惜しまない。徳川会長も“共闘”できるなら本望とばかり、金本監督へ激励の言葉を贈った。

 「金本さんは気質といい、いろんなことがかなり強い方でしょうから、厳しさでビシッとやっていただけるかなという思いがあります。ただ厳し過ぎてもダメでしょうし、そのバランスがうまくいって、ダダダッ!といってくれるといいですね」

 近年トラの生息状況に回復の兆しが見えており、野生品種は今、分岐点にあるという。選手層が過渡期の猛虎も今季はターニングポイント。金本阪神と徳川当主の強力タッグが「虎」と「トラ」の再生を実現する。

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