阪神・藤浪晋太郎投手（２１）がパワーアップを目指して、体重増に取り組んでいることが２７日、分かった。１０月下旬に始まった秋季練習から下半身を中心としたウエートトレーニングを開始。今季わずかに届かなかった１５勝＆２００イニング突破へ、来季の目標体重を３キロ増の９５キロに設定した。

　ウエートトレに費やす時間はたっぷりある。昨年１１月は日米野球に出場したため、トレーニング開始が１２月に先送りとなった。今年はプレミア１２を右肩の炎症で辞退。藤浪は「コンディションが良かったら出場したかったです」と唇をかむが、１１月の秋季キャンプをトレーニングに充てられる。関係者も「今年はしっかり体づくりができる」とプラスに捉える。

　高校時代は１５３キロが自己最速だったが、１年目１５５キロ、２年目１５７キロ、３年目は５月８日広島戦（甲子園）で球団史上最速１５８キロをたたき出した。体重も３年間で６キロの増量に成功。日々のトレーニングで、今季は１４勝、防御率２・４０、１９９投球回など、キャリアハイの成績を残した。

　現在は福岡県内でオーバーホール中。２９日から秋季練習に再合流する予定だ。右肩炎症のため、秋季キャンプに入っても、ブルペン投球を回避する方向。疲労を取り除きつつ、走り込みとトレーニングで、みっちり汗を流すつもりだ。