ゴメス2戦連発「約束」のアーチ
「阪神8-1ヤクルト」(20日、甲子園球場)
4番の先制パンチに続き、さらに重い一発をツバメに浴びせる。流れを手繰り寄せたファーストスイング。黄色の人波が揺れた。「点を取ることは大きな意味を持つし、大事な点になった」。阪神・ゴメスが豪快な16号2ランで、勢いを加速させた。
「アンダースローの投手はあまり得意としている印象はないんだ。リリースポイントが独特だし、ドミニカでもアメリカでも見たことなくて日本で初めて見たからね」
初回、福留の先制打後、なお2死二塁の好機だ。1ボールから山中の2球目を振り抜くと、打球は左中間席へズドン。不慣れな下手投げにも「手元に来るまで目を離さずに集中した」と納得の一振り。今季2度目の2戦連発となる一発は「約束」のアーチでもあった。
この日の試合前練習中、抽選で当たった約30人のファンとの、スタンドでの記念撮影会に出席。レギュラークラスはあまり参加しないが、球団側の要請を快諾。笑顔でファンと触れ合い、同時にエールも送られた。その思いに応えた。
負ければ、自力V消滅でヤクルトにマジック「9」が点灯する可能性があった一戦での執念。「(それは)知らなかった。まだ試合はあるからね」。あと11試合。命運を左右するゴメスの復調が何とも頼もしい。
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