ゴメス“左撃ち”で首位固め&リベンジ
阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が10日、左腕3人衆が先発する中日撃破を誓った。雄太、バルデス、大野と続く敵ローテ。今季はバルデス、大野に苦戦中だが、9日のDeNA戦で22試合ぶりの特大13号2ランを放った猛虎の4番が負のデータを振り払い、今季初の貯金5を導く。
やられたらやり返す-。それが勝負の世界の流儀。何度も苦杯をなめるのはごめんだ。天敵とのリベンジマッチ。首位に君臨する猛虎の4番・ゴメスが攻略の旗頭となる。
「いいピッチャーだね。ボールが速くてコントロールがいい」。要警戒するのは2戦目に対決するバルデスだ。今季3試合の対戦で勝ち星こそ献上していないが、チーム打率・190、対戦防御率1・19と苦しめられ、自身も9打数2安打の打率・222と抑え込まれている。
豪快な一発をお見舞いする。9日のDeNA戦で特大の13号2ランを放つなど、5試合連続マルチ安打と目下絶好調。「毎日勝つために全力で頑張る。それだけだよ」。チームのために打つ-。その表情に揺るぎない自信がうかがえた。
苦手左腕を連破する。13日は大野とのマッチアップ。4試合で0勝3敗、チーム打率・160。対戦防御率0・56と惨たんたる数字が並ぶ。ゴメスも13打数2安打の打率・154と苦しめられ、打点もゼロだ。
「やられたピッチャーは今までの経験、対戦の情報とか、そういうものを照らし合わせながら一発勝負でやっていかないと」。和田監督が決意のこもった表情で、バルデスと大野粉砕に闘志を燃やした。
長期ロード最初の2カードで、いずれも初戦を落としながら連勝を決め、2カード連続の勝ち越し。2位・ヤクルトに1・5ゲーム差を付け、混セを抜け出す態勢が整い始めたが、虎将は気を引き締め直した。
「どこもそう言いながら、ここまでこういう状態で来ている。簡単だとは思ってない。そうなるようにね。まずは初戦ということでね」と改めてカード初戦の重要性を説いた。
11日の3連戦初戦に勝てば、今季初の貯金5となる。まずは雄太を打ち崩す。勢いを加速させ、天敵左腕コンビを攻略する。ゴメスが快打を連発して首位固め。10年ぶりのリーグ制覇へ青写真を整える。
