江越、岡田以来35年ぶり新人2戦連発

 「阪神3-0DeNA」(24日、甲子園)

 真っ黄色に染まった阪神の聖地が、豪快な一発に酔いしれた。息詰まる投手戦。藤浪の好投に報いたい-。江越のバットが、またもチームを救った。ダイヤモンドを1周し、一塁ベンチの祝福の列に入ると何度もジャンプして喜びを爆発させた。「メッチャうれしかったです。藤浪が喜んでくれた」。チームを救う、会心の一撃だった。

 六回までDeNAの先発・井納の前に散発3安打。だが七回2死、今成の中前打で空気が変わった。「余計なことは考えず、空振りしてもいいと思って思い切っていきました」。浮いたフォークをフルスイング。高々と上がった打球はそのまま左翼席へ着弾。「自分らしい打撃ができました」と自画自賛の決勝3号2ランだ。

 22日・巨人戦(甲子園)ではダメ押しの一発を放ち、チームを救った背番号25。阪神の新人で2試合連続本塁打は、1980年の岡田彰布(本紙評論家)以来35年ぶり。和田監督も「貴重な2ランを打ってくれた。今日打って明日(25日・DeNA戦)ないのはあり得ない」とさらなる成長を期待すると同時に、翌戦でのスタメン起用を示唆した。

 それでも「師匠」から言わせれば、まだまだだ。「外の変化球の見極め。もっと右膝を柔らかく使わないと。ファームで打てても、1軍ではそう甘くないよ」。3度の2軍降格で熱心に指導してくれたのは、掛布DCだった。「何本か出れば、それがきっかけになるかも。俺が新人の時そうだったから」。ミスタータイガースは自身のルーキー時代と重ねる。結果を積み重ねることの大切さと、難しさ。だからこそ「まだまだだよ」と厳しい言葉をかけ続ける。

 本人も慢心はない。「ここから成長したいと思います」。目指すレベルはもっと上にある。黄色いユニホームを着た若虎は、そう言って次戦を見据えた。

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