呉ホッ…悪夢から一夜明け22セーブ

 「DeNA6-7阪神」(4日、横浜)

 歓喜のハイタッチを交わすと、ホッと息をついた。前夜、今季4度目の救援失敗した阪神の呉昇桓が、6月27日・DeNA戦以来となる22セーブ目をマーク。まさかのサヨナラ負けの悪夢から一夜明け、役割を全うした。

 「一度打たれたからといって終わりなわけじゃない。まだ先がある。2回続けて打たれるのは良くないのでその分、気をつけていこうと思った」

 2点リードの状況は前日と同じ。1死から代打・後藤に2試合連続本塁打を浴びたが、気持ちを切り替えて、リードを守り抜いた。

 試合前、韓国メディアから「球速が落ちたのか?昨年より救援失敗のペースが早いが」と指摘を受けた。厳しい追及も注目度が高いからこそ。真摯(しんし)に答えて納得させると、平田ヘッドコーチから「スンファン大丈夫!」と肩をもまれた。「ありがとうございます!」。日本語で返し、笑顔で帽子を取った。首脳陣の期待を裏切るわけにはいかなかった。

 ライバルのゲキにも応えた。2年目で初の球宴出場を決めると、ソフトバンク・李大浩から「頑張れ!またご飯にいこう」とメールで激励された。今年は韓国出身選手で唯一の選出。母国のプライドにかけて、恥ずかしい投球はできない。

 「今日の試合は勝てて良かったです」と胸をなで下ろした呉昇桓。失敗は翌日に引きずらない。ラストボスは何度でもよみがえる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス