上本7試合ぶり1番で決勝打

 「阪神6-2DeNA」(28日、甲子園)

 上本の勝負強さがなければ、阪神の連勝街道はどう転がっていたか分からない。分岐点は中盤五回、同点に追いつかれた直後だった。下位から始まる「助演打線」の面々がハマの番長に襲いかかった。

 先頭の鶴岡が渋く右前打で出塁すると、藤浪が1球で犠打を決める。流れるような攻撃の波に選手会長が乗った。

 フォーク2球で追い込まれた直後、スライダーを2球見極め、5球目の軌道に食らいついた。バットの先端ですくい上げたのは外に逃げるスライダー。打球が中堅左で転々とする間に38歳鶴岡が懸命に三塁を蹴り、勝ち越しのホームを踏んだ。

 「ボール球だったかもしれないけれど、追い込まれた状況だったので食らいついていきました。晋太郎が1球でバントを決めてリズムよくチャンスの場面をつくってくれた。難しい当たりで鶴岡さんが本塁までかえってきてくれましたし、タイムリーという結果になったのは周りのおかげ。同点に追いつかれたすぐあとに勝ち越し点を取れてよかったです」

 14日のオリックス戦以来、7試合ぶりに復帰した1番で持ち味を発揮した。何よりも同僚への感謝が口をつくところが上本らしさだが、今季は決定機をモノにするらしさも健在だ。

 打率・237ながら得点圏打率はチームトップの・326(規定打席到達者)。前日は終盤の逆転劇を呼ぶ追撃打を放ち、この日は値千金の決勝打。次カードは上本が対戦打率・395と得意のヤクルト戦。神宮遠征へ、景気よく弾みをつけた。

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