和田監督 マートンの復活に太鼓判

 阪神・和田豊監督(52)がDeNA戦が雨天中止となった26日、マット・マートン外野手(33)の復調に太鼓判を押した。6月中旬まで打撃に安定感がなく、欠場することもあった。だがリーグ戦再開後は復活の兆しを見せている。指揮官は心技両面での変化を感じ取った。

 上空に雨雲が広がった甲子園球場。だが室内練習場で汗を流したマートンの表情は晴れ晴れとしていた。それが今の状態を物語っていた。

 快音を響かせたフリー打撃。チェックした和田監督が納得の表情を浮かべた。「前に3本(安打を)打っていてもしっくりこない感じがあったみたいだけど、今日は本人(の感覚)が一致していた。結果と感覚が合ってくれば。今日のバッティングを見ていて、それが出ていた」。これまでは結果とマートンの感覚にズレがあったが、指揮官の見立てではそれも“修正”された。「表情が違う」と心境の変化も感じ取った。

 今季は本来のバッティングができず、3試合に欠場した。交流戦終了時点で打率・243、0本塁打。復調のきっかけは交流戦明けの試合がない期間。打撃練習に時間を割いた。甲子園で全体練習が行われた18日、マートンと1時間半近く打撃について激論を交わした和田監督はその際、「昨日も一人で打ち込んだみたい。もう一度基本に戻ってストライクゾーンを打つスイングをね」と話していた。

 「基本にかえってケージの中でたくさん練習したことが生きている」とマートン。リーグ戦再開後は4試合で16打数7安打、打率・438、2本塁打。4打数3安打、1本塁打と爆発した24日・広島戦を「4球ともストライクゾーンに来た球を打った。ファウルにならず、打ち返せているから気分的にもいい状態」と振り返った。今季、何度も球審のストライク、ボールの判定に不満をあらわにしたが、もう吹っ切れた。

 チームは1分けを挟んで4連勝中で、単独首位。その座を守るためにマートンは打線に不可欠な存在。和田監督の期待も当然、大きい。

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