連日のマートン外しも…空転の虎
「交流戦、オリックス15-1阪神」(13日、京セラ)
目を覆いたくなるような大敗だった。阪神投手陣は崩壊し、今季ワーストの15失点。そして打線はまたしても停滞した。前日の無得点に続き、この日は福留のソロによる1点だけに終わった。
2試合連続でマートンをスタメンから外したが、打線はまたも機能しなかった。金子らオリックス投手陣の前に今季初の毎回、11三振。象徴的だったのは4番のゴメスだ。
二回に空振り三振。四回には金子の投じた内角低めの直球を見逃して三振に倒れると、明らかに不満そうな表情で山本球審に向かって何かを言った。福留が止めに入り退場にはならなかったが、フラストレーションがたまっているのは明らかだった。六、八回も三振に倒れ、今季2度目の1試合4三振だ。
これで14打席連続無安打。65三振はリーグワースト。和田監督は「きわどいところを(ストライクと)取られて、常に追い込まれた状態の打席。最後はボール球にバットが止まらない。悪循環やね」と心配顔。助っ人は「切り替えてあしたやりたい」と前を向いた。
ゴメスだけではない。3番・鳥谷も4打数無安打、2三振。0-0の三回には2死一、三塁で見逃し三振に倒れた。チーム全体でも6安打で、和田監督は「3、4番?そこだけじゃなくて。全体的なこともある。個々の状態が上がってこないな」と嘆いた。
マートンをスタメンから外した効果も、この2試合に限っては出ていない。14日のオリックス先発は西。マートンは西に対して通算6打数3安打と相性がいい。だが指揮官は「相性でどうのこうのはない。スッキリさせた上でいきたい」と、マートンのスタメン復帰も明言しなかった。
これで3連敗となり、借金は2に膨らんだ。打線の復活なくして、この停滞感を打破することはできない。
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