藤浪、井川以来の3連続完投勝利や

 27日の楽天との交流戦(甲子園)に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(21)が25日、甲子園で行われた投手指名練習に参加した。20日の巨人戦でプロ初完封を飾るなど、現在2試合連続完投勝利中。「リリーフの方に休んでもらえるようにしたい」とチームでは03年井川(現オリックス)以来、12年ぶりの3試合連続に意欲を示した。

 任された試合は1人で投げきる。投手陣の柱としての責任感だ。2試合連続完投勝利の藤浪はその醍醐味(だいごみ)と、強い覚悟を口にする。

 「気分的にも違いますし、若い自分がイニングを投げてリリーフの方に休んでもらえるようにしたい。メッセもいない中で、できるだけ長いイニングを投げていきたいです」

 前回20日・巨人戦では1-0の勝利をプロ初完封で飾るなど、ここまでリーグ単独トップの4完投。3試合連続完投勝利となれば03年・井川の4試合連続以来、12年ぶりだ。覚醒した感が漂う右腕に快挙の期待が高まる。

 交流戦開幕を前に、チームは苦境に立たされている。前カードのDeNA3連戦で西岡、新井良が故障離脱。守護神・呉昇桓も体調不良を訴えて、ブルペン待機を取りやめた。それでも「チーム状況は苦しくなるけど、気負わず自分のプレーに集中したい」と、いつも通り勝利のためにマウンドに立つだけだ。

 楽天戦は3年連続の登板。プロ1年目は田中(現ヤンキース)と投げ合い敗れたが、昨季は7回6安打2失点で白星を手にした。「1年に1回しか当たらない相手なので。データもあるでしょうけど、自分のピッチングをすること。しっかり自分の状態を上げていくことを心がけたいです」とスタイルは不変だ。

 月間MVPの候補にノミネートされている5月は4試合の登板で2勝2敗、防御率・1・16。3完投、1完封は他の候補を圧倒する。次戦勝利で初受賞も視界に入ってくるが本人は無欲を強調した。

 「狙うというより、次もいい投球をしてそういう賞をいただけたらありがたい。しっかりやった結果としてついてきたらいいです」

 爽やかな青空が広がった甲子園。ブルペンには心地いいミット音が響いた。前回まで、3試合連続で中5日登板が続いたがコンディションは上々。今回も勝利の瞬間をマウンドで迎えるつもりだ。

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