呉1点死守 代打・代走攻勢に揺るがず

 「阪神2-1巨人」(21日、甲子園)

 「あと1球」コールの中、内角へズバッと決めた。144キロ石直球に、代打橋本のバットはピクリとも動かなかった。巨人の代打、代走攻勢をはね返した阪神・呉昇桓が、13セーブ目をマークした。

 1点リードの九回、いきなり先頭の長野に安打を許した。すると巨人ベンチはすぐさま代走のスペシャリスト鈴木を送る。続く代打・堂上はフォークで空振り三振に斬ったが、2度のけん制球を入れて警戒を強めた。

 「もともと速いのは知っていた。西岡さんも『足速いぞ』と声をかけてくれた。キャッチャーも考えてくれていたし、自分もそれを考えて投げました」

 代打高橋由に中前打され、1死一、二塁。代打阿部、一走に代走・寺内が登場し、長打が出ると逆転を許す場面だ。守護神は深呼吸し、気持ちを落ち着かせる。1ボールから143キロで一ゴロに斬ると、続く代打橋本は見逃し三振。石仏がピンチに本領を発揮した。

 中5日でのマウンド。チーム状況が苦しく、難しい調整を強いられているが、「それは関係ない。ヒットを打たれたのは失投だった」ときっぱり。甲子園での練習では階段ダッシュなどを取り入れ、汗を流す。どんな状況下でも、ラストボスがチームの勝利を守る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス