西岡、痛恨“捕球ミス”「自分の責任」

 「中日1-0阪神」(16日、ナゴド)

 阪神の西岡剛内野手(30)が敗戦の責任を背負い込んだ。四回の先頭荒木が放った三塁線への打球を捕球できず、ピンチをつくってしまったことを反省(記録は二塁打)。これをきっかけに1点を奪われ、チームは敗退。「自分の責任」と悔しさを表した。

 視線を落とし、反省の言葉を並べた。記録には表れない拙守が敗戦に直結。「自分の責任を重く受け止めています」。西岡は悔しさを押し殺し、はっきりとした口調で敗因を一身に背負った。

 二回無死はルナの三塁線への低いゴロを、逆シングルで捕球しようとした。しかし、打球は上から下へと差し出したグラブの下を抜けて二塁打となった。

 このピンチは能見が後続を断った。西岡は三塁ベンチに戻る前、マウンドを降りる左腕の元へ近づき、帽子を取ってグータッチ。プレーで取り返す意気込みを示した。

 そんな巻き返しへの気合も空回りしてしまう。四回無死。荒木が放った三塁線へのゴロに対し、体勢を低くして逆シングルで捕球を試みたが、打球はグラブをはじき、左翼ファウルグラウンドへ転がっていった。記録は二塁打。だが、グラブで地面をたたいて悔しがったように捕れない打球ではなかった。

 その後、2死三塁となり、能見がナニータに先制の右前打を許してしまった。西岡は両手をひざにつき、うつむいた。結局、この唯一の失点が敗戦へとつながった。

 「結果はヒットだったけど、あの2つが全て。無死からだったので、アウトにできなくてもシングル(ヒット)で止めるとかしないといけない。とにかくチームに申し訳ない」

 バットでは大野を攻略できず、3打席連続で凡退。最終打席となった九回無死では「塁に出ることしか考えていなかった」と四球を選んだが、得点にはつながらなかった。

 悔いが残る試合となった。ただ、後悔しても時間は巻き戻せない。これまでも逆境をはね返してきた背番号7。悔しさを力に変え、プレーで取り返す。

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