関本、福留 ベテランパワーの神打

 「ヤクルト5-7阪神」(13日、神宮)

 目覚めかけた虎を、たたき起こすかのような一発だった。2-1の六回、ヤクルト・新垣の暴投で1点を追加した直後に阪神・マートンが左前打を放った。相手のミスで得た1点だけでは終わらせない。続く福留が甘いスライダーにフルスイング。打球が右翼スタンドへ突き刺さると、左翼スタンドに黄色い波がわき起こった。

 「マートンが粘ってヒットで出て流れが出た。その結果のホームランなんですごくよかった」。4号2ランは自身92打席ぶりの本塁打。マートンが5番に入り、6番に降格した中で見せつけたベテランの妙味だ。チームが低迷する中でも「結果を受け止めながら、一つ一つ自分で気持ちを込めてやっていくことだと思う」と真しに打席に向き合ってきた。

 1つ年下の関本も大仕事だ。再び1点差とされた八回、1死満塁から中前適時打。ロマンに3ボールと粘った後の一打は4月14日・中日戦(ナゴヤドーム)以来、今季2本目の代打適時打。四死球でチームを救ってきた中で出た久々の快音に「打点が大事だからね」と言うのがにくい。

 チーム1試合2本塁打は33試合ぶり、2桁安打は12試合ぶりと、ようやく火を噴いた猛虎打線。「バッターはみんなきっかけがほしい」と福留。この試合が大きな意味を持つと、虎党は信じている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス