西岡 笑顔なきマルチ…奮投の藤浪救えず

 「巨人1-0阪神」(2日、東京ド)

 藤浪を援護できなかった事実が表情を奪った。今季2度目の完封負け。天敵・ポレダに喫した3敗目。阪神・西岡剛内野手(30)は2安打を放ったが、野手陣を代表して敗戦の責任を負った。「3つやられてますから。悔しい」。今日こそ頼む。高木勇を打ち砕いてくれ-。

 敗戦のベンチを早々に後にした。西岡は悔しさをにじませながら完封負けを喫した試合を振り返った。

 「(ポレダは)勢いのある投手。3つやられてますから。悔しい」

 3度目の対戦となった左腕・ポレダにまたしても苦しめられた。特に右打者は手元で伸びるクロスファイヤーの直球に自分の打撃をさせてもらえなかった。

 チャンスがなかったわけではない。三回は先頭の上本が三遊間を破る安打で出塁。西岡とのコンビでチャンス拡大を期待されたが、2球目に二盗を試みるも失敗。打てないなら足を使ってかく乱する。和田監督が目指す野球を実践したが、結果にはつながらなかった。

 直後に西岡がスライダーを右前打。皮肉にもつながりの悪さが際立った。西岡は八回にもポレダの変化球を中前打。2安打で打率は・315に上昇した。それでも勝利に結びつかなければ笑顔はない。藤浪が今季一番の投球を見せたのに援護してやることができなかった。スコアボードに並んだ9個のゼロ。悔しさだけが胸に渦巻いた。

 「投手は3点以内に抑えている。やっぱり攻撃陣の責任。うまくつながらなかった。4連勝したときはうまくつながっていたけど」と野手を代表して敗北の責任をかぶった。

 リベンジのチャンスはすぐそこにある。3日はこちらも3度目の対戦となる高木勇。完封負けした初対戦では4打数無安打に封じ込まれたが、前回4月19日(甲子園)の対戦では3打数2安打。攻略法は頭にある。何より今季の東京ドームでは16打数7安打の打率・438と大の得意にしている。5月反攻の足がかりをつかむため、必死で目の前の試合を獲りに行く。

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