鳥谷が試合決めた!満塁一掃の三塁打

 「広島0-6阪神」(26日、マツダ)

 阪神に今季最多の1イニング6得点をもたらしたのは、頼れるキャプテンだった。六回、2死満塁の場面で鳥谷が広島の3番手・河内の甘いスライダーを左中間へ運ぶ3点適時打。「みんなでつないで回ってきたチャンスだったので、自分も後ろへつないでいこうという気持ちでした」

 この回は0-0からマートンの適時打で先制。西岡が押し出し四球を選んで2-0となり、続いた好機だった。「点が入ればいいところだったので」と言うとおり、今季初の三塁打で一挙3点をもぎ取った。ゴメスも適時二塁打で続き、打者10人5安打6得点のビッグイニングの完成だ。

 この試合前までの今季1イニング最多得点は3月29日・中日戦の5点。打線になかなか火がつかなかった。この試合でも五回まで6四球、1暴投と不安定な広島ジョンソンから再三好機はつくったが、あと1本が出ない。五回まで打線は2安打。2度の盗塁死もあり、重苦しいムードが三塁側ベンチを支配していた。

 和田監督は「6点を取るまでは非常に苦しい展開だった」と本音をもらした。また、「トリの一打で試合を決めた」と値千金の意味をかみしめた。

 五回も左前打で今季7度目のマルチも達成した鳥谷。負ければ最下位の危機も「全然考えなかった。勝ててよかったです」。不退転の決意は決して表情に出さない。大仕事をクールに振り返るのが、いかにもこの男らしい。

 チームは開幕から24試合目でようやく10勝に到達。1996年の26試合目以来の遅さとなる。しかし、久々に見せた打線のつながりは、一筋の光となって行く先を照らしていくはずだ。

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