和田虎 マートン外しも…精神面見極め

 阪神・和田豊監督(52)が23日、横浜から帰阪し、マット・マートン外野手(33)に奮起を求める一方で、状態が上がらないままであればスタメンから外すことも辞さない考えを明かした。現状はいかに復調させるかを考えるが、精神的に不安定な部分が見えているのは確か。チームへの影響も考慮して見極めていく。

 まだまだこんなもんじゃない。久々の一打を見届けても、確信には至らない。不安要素は技術的な部分だけではないからだ。和田監督はマートンにさらなる奮起を求める。今後の措置に関して問われ、こう答えた。

 「それは悪くなることを前提に話しているやろ。いずれにしても、我々はどうやったら彼が良くなるかを。打線の中で大きなウエートを占めているわけだから。これからどう上げていくかというところを」

 開幕から思うように状態が上がらない中、22日のDeNA戦で6番に降格させると、最終打席で5試合ぶりとなる安打と打点を記録。ただ、これをきっかけに復調を、と周囲も素直にイメージできないところに、今のマートンの現状がある。

 ストライク、ボールの判定への不満もあってか、打席で集中を欠く場面が目立つのは事実。そういった態度はチームにとってマイナスでしかなく、選手の士気にも関わる。「そこらへんのことも考えてね」と、チームに与える影響も考えると、いつまでも我慢はできない。

 「(使い続ける期限は)それはチームが優先やからな。ずっと、というわけにもいかない。選択肢はいろいろあるだろうけど、それはこっちに任せておいてくれ」と和田監督。求めるのは結果だが、そこにつながるのが打席での振る舞いや態度だ。心技体のバランスが整わなければスタメン落ちの可能性も高まる。

 マートンはこの日、午前中に横浜から帰阪。マツダスタジアムは昨年、打率・324と相性の良かった球場だ。「(相性は)知らなかった。まあ、頑張るよ。ベース板の上に来る球を打つだけ」。波に乗りきれないチームのためにも、一日も早く、本当の意味での復調が待たれる。

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