能見 開幕4連勝任せろ!神宮の風警戒

 阪神・能見篤史投手(35)が30日、神宮でのナイター練習に参加し、先発する31日のヤクルト戦に向けて調整した。開幕3連勝で巡ってきた今季初登板だが、意識するのは自身のピッチングだけ。若手をけん引する存在としての期待もある中、チーム4連勝を懸けて神宮のマウンドに上がる。

 ナイター照明の下、肌寒い風を感じ、深さの増した人工芝の感触を入念に確かめながら汗を流した。神宮に悪いイメージはなくても、独特の緊張感はある。「(初登板は)緊張はしますよ」。3連勝で回ってきた自身の今季初登板。能見が期待を背負ってマウンドに上がる。

 「(3連勝は)いい形というか、負けてないですからね。(連勝中のプレッシャーは)それは関係ない。気にしてやってられないですよ」

 最高のスタートを切ったチーム状態を喜びながらも、投球自体はそこに左右されない。神経を注ぐのは、神宮での対ヤクルト打線。「ここの球場はいろいろと意識しないと。(本塁打が)出やすいので、ランナーを出しても粘っていきたい」。打者だけでなく、球場も考えての投球となる。

 昨年、ヤクルトには5戦3勝2敗で防御率2・75。そのうち、神宮に限れば2戦1勝1敗で防御率2・93だった。相性はいいが「年が変わってるので」と気を引き締める。さらに神宮に関しても「2、3年前から風が強い。レフトに吹いててもライトに伸びる。去年(風を)意識して投げたけど頭越されたから」と警戒心を強めた。

 2カード目初戦を託された意味は大きい。2戦目には岩本、3戦目には岩崎が控える。「そういうのは(意識は)ない」と話しながらも、若い投手をけん引する立場にいるだけに、首脳陣も左腕に期待を寄せる。

 「能見は相性がいい。まず先陣を切ってしっかり投げてくれれば、岩本、岩崎も投げやすい」と中西投手コーチ。開幕3連勝の勢いをさらに加速させるためにも、左腕の存在は頼れるものとなる。

 この日の能見は、投内連係やショートダッシュなどで調整した。「粘るのは年間を通してのこと。しっかりとチームが勝てるように」。今季は9勝13敗で終わった昨年の雪辱を果たす一年。チームのために必死に左腕を振る。そうすればおのずとチームの4連勝が見えてくるはずだ。

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