ゴメス、チーム26イニングぶり適時打
「オープン戦、中日2-3阪神」(19日、ナゴド)
チーム26イニングぶりの適時打はリラックススイングから生まれた。0-0の四回、阪神・ゴメスが朝倉の外角カットボールに腕を伸ばし、ライナーで中前へ運んだ。「ストライクゾーンにくる球は積極的にいこうと思っていたんだ。いい形で打てたよ」
無死一、三塁で迎えた先制機。2球で追い込まれた直後の変化球がベース板でバウンドすると、一塁走者の西岡が抜かりのない好走塁で二塁を奪った。一塁は空いたが、4番は集中を切らさず、好球をモノにした。
「走者を置いたときの集中力が高いね。打線はいかにゴメスの前に走者を置くかだよ」。「4番の前」さえ整えれば得点力は跳ね上がる。和田監督の攻撃構想はシンプルそのものだ。
この日のゴメスは大振りせず、確実に1点をもぎ取りにいった。チームは試合前まで22イニング適時打が出ず「欠乏症」に陥っていたが、昨季得点圏打率・321のポイントゲッターが試合序盤に呪縛を解いた。
好機で打席を迎える心構えを問われると、「力を入れすぎないようにすることだ」と即答した。しびれる場面でもリラックスが主題になる。「オープン戦残り3試合、しっかりボールを見て開幕に向けて準備できればいい」。真価が問われる来日2年目。脱力のゴメスに攻撃陣の命運が託される。
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