阪神のドラフト１位・横山雄哉投手（２１）＝新日鉄住金鹿島＝が１３日、鳴尾浜でシート打撃に登板し、打者１０人に３８球を投げ、無安打の７三振を奪う圧巻の投球を見せた。

　「変化球でストライクや空振りを取れたので直球が生きた。これをコンスタントにできるようにしたい」。プロ初の実戦登板だった８日の教育リーグ・オリックス戦は２回３安打２失点。きっちり修正できたことに納得した表情を見せた。

　期待が膨らむ内容だった。最大の武器である直球とともに目立ったのがカーブ。緒方に４球連続で直球を続けて追い込むと、内角カーブでタイミングを外して空振り三振。藤井も直球３球で追い込むと、真ん中低めへのカーブで見逃し三振に仕留めた。

　掛布ＤＣは直球と変わらない腕の振りで投げ込まれるカーブにうなった。「緩い球でも腕が緩まない。打者は厄介。（元広島、巨人の）川口みたいだね」と巨人キラーとして活躍した左腕を引き合いに出した。直球も威力十分。同ＤＣは「今の時期なら１軍でも対応できないんじゃないか」と評価した。

　２度目の実戦登板は２０日のウエスタン・中日戦（鳴尾浜）となる予定。「直球はまだまだ」と話す左腕。１軍デビューが待ち遠しい。