ドラ2石崎 イケる!開幕ローテまた前進

 「オープン戦、阪神5-3ソフトバンク」(3日、丸亀)

 開幕ローテ入りへ、また前進だ。阪神・ドラフト2位の石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=が、ソフトバンクとのオープン戦(丸亀)に先発し、5回を6安打無失点、7奪三振の好投。最速148キロ直球を主体に、ほぼベストメンバーが並んだ昨年の日本一軍団を牛耳り、和田監督も「申し分ない」と絶賛した。

 降りしきる冷たい雨も右手親指の出血にも、石崎の集中力は途切れない。五回、2死から3連打を浴びて招いた満塁のピンチ。1ボール2ストライクから、最後は直球で決めた。明石を高めの138キロ直球で空振り三振。狙い通りの結果に、胸を張ってマウンドを降りた。

 「がむしゃらに投げました。(相手は)日本一のチーム。簡単に真っすぐで空振りを取れなかったので、すごいと思いました。変化球で三振を取れたことが今日の収穫です」

 ほぼベストメンバーを組んだソフトバンクを相手に、プロ最長5イニングを6安打無失点の7奪三振。最速148キロをマークした直球で李大浩、松田を三振に斬った。それだけではない。課題のチェンジアップ、スライダーでの三振が最大の収穫。丸亀のファンに強烈なインパクトを残した。

 果敢に打者の内角を突いたのは、マートンのアドバイスを生かしたからだ。1日の甲子園練習。「インコースをしっかり攻めろ」と金言をもらった。マウンドでは助言を何度も思い返し、2併殺につなげた。強気に攻めた石崎は「マートンさんからもらったアドバイスがなかったら、どうなっていたか分からない。マートンさんの言っていたことは正しかったです」と助っ人に感謝した。

 文句なしの79球で開幕ローテ入りへ、また一歩前進だ。和田監督は「十分にいけそう。今のところ、申し分ない」と最大級の賛辞を贈った。中西投手コーチも「良かった。(次は)85球ぐらい投げさせる」と次回は7イニングをメドとし、8日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)で登板させる方向性を示した。

 ただ、当の本人は浮かれず冷静に言った。「意識していません。任されたところで結果を出してチームの勝利に貢献したいです」。無欲のルーキーに無限の可能性が広がっている。

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