鳥谷&大和&上本+αで100盗塁や!

 阪神・和田豊監督(52)が26日、シーズン100盗塁をチームのノルマとした。1番に据える鳥谷を筆頭に、上本、大和を加えた3人に計90盗塁を厳命。他の選手にも積極的な走塁を求め、03年以来となる大台突破をもくろむ。未遂に終わった戦力補強分を足で補い、10年ぶりのリーグ優勝を目指す。

 走って、走って、走りまくる-。和田阪神が昨季までとは種の異なる集団に変貌を遂げる。神経を張り巡らせ、一瞬の隙を見逃さず、積極的な走塁で先の塁を陥れる。盗塁改革-。タテジマが聖地を駆け抜ける。

 「最低でも100(盗塁)という思いでやっています。走れる選手も少しずつ増えている。走塁に力を入れ、(盗塁の)企画数も増やしながら、先の塁ということを徹底してやっていきたい」。和田監督が構想の一端を明かした。

 監督就任4年目の悲願成就へ。1年目から走塁改革を掲げてきたが、昨季はリーグワーストの55盗塁。対照的に3連覇を果たした巨人はリーグトップの102盗塁。改めて接戦を勝ち抜く策として盗塁の重要性を痛感し、最低でも「100」という具体的な数値を設定した。

 俊足を誇る鳥谷、上本、大和には高いハードルを設けた。1番で起用する方針の鳥谷に関して「3番より1番の方が走れると思う」とし、「上本と大和で60(盗塁)くらい走ってくれたら。トリ(鳥谷)も走って3人で90。あとはみんなで10を足してくれたらいい」と皮算用を整えた。

 また、昨季0盗塁の梅野にも「走れと言うてる。アイツはひそかに速い。脚力はある」とハッパをかけ、敵の虚を突く腹積もりだ。

 既にチームは動き出している。今季はここまでの対外試合7試合で7盗塁。今後の実戦でも、盗塁死、けん制死などの失敗も覚悟の上で、先の塁を奪う意識を植え付け、技術を体得させる。

 「ミスも出てしかるべし。開幕が近づくにつれて減らし、修正する」と和田監督。25日に30盗塁を誓った上本に関しても「選手だけじゃなくて、コーチにも浸透し始めているからそういう発言になる。どんどんそういう意識を持ってやってもらいたい」と積極走塁を歓迎した。

 昨オフは獲得を狙ったFA選手などの補強に失敗したタテジマ。戦力構想図に空いた穴は足で埋める。相手にダメージを与える1点を足で奪い、接戦を制す。足技を新たな武器に宿敵のリーグ4連覇を阻み、聖地にチャンピオンフラッグを掲げる。

2023-11-05
2023-11-04
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