江越満点!アピール成功連続タイムリー

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 阪神ドラフト3位の江越大賀外野手(21)=駒大=が7日、場面を想定したケース打撃で2打席連続適時打を放った。三塁に走者を置いた場面では中前適時打、1死一塁では遊撃の左横を強烈に抜く適時二塁打。実戦形式の打撃練習ながら、即戦力を予感させるスイングを披露してみせた。

 これぞ実戦向きというのだろう。江越が場面を想定したケース打撃で快打を連発した。

 1死三塁で岩貞に対して、スライダーに詰まりながらも中前に運ぶ適時打。さらに同じく岩貞と対した1死一塁の場面では、走者がスタートを切ったところで直球を鋭く振り抜いた。その打球は遊撃の左を抜け、もう少しで左中間も破ろうかという強烈な勢いの二塁打になった。この活躍に4500人のファンからもニューフェースに大きな拍手が送られた。

 プロ初のキャンプも7日目を迎えた。この日も全体練習後に特守を行ったように、毎日のように特打、特守がメニューに組み込まれる。第1クールでは大学時代に取り組むこともなかったバントを和田監督が見守る中、70分も続けた。

 なにもかもが初めての日々、明らかに疲れが見えていた。午前中に行ったフリー打撃ではこれまでのような快音は聞かれなかった。そんな状態にもかかわらず、実戦形式とはいえ、走者を置き、投手と対戦すると眼光は鋭さを増し、打者の本能で打ち返していた。

 指揮官もその姿勢を評価する。「彼らにとっては真剣勝負だと思う。ケースバッティングでできたのは評価に値する。三遊間に抜けたのも左中間に抜けるくらいの当たりを打っている。結果うんぬんじゃなくて内容。サイン出せるな、と分かっただけでも大きい」と収穫を口にした。

 島本に対した無死一塁の想定では特訓してきたバントもしっかり決めた江越。満点のアピールといっていい。

 本人は「最初に結果が出たんで続けていければ。でも、まだまだです。膝を使って打てればもっとうまくさばけるようになる。バントは一発で決められてよかった」とホッとした表情を見せた。

 まだ初々しさが残る。取材を受けるときは帽子を取って直立不動。終われば「ありがとうございました」と深々と頭を下げる。次のステップは11日の日本ハムとの練習試合。日を追うごとに新たな可能性を見せるルーキーに、楽しみは膨らむばかりだ。

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