ドラ3江越2発!いきなり猛アピール

 阪神のドラフト3位・江越大賀外野手(21)=駒大=が29日、宜野座村野球場で行われた沖縄合同自主トレで“プロ1号”を放った。初めて行った屋外でのフリー打撃で、左中間席への柵越えを披露。目標とする開幕1軍、また自身が描く夢に向け、一歩を踏み出した。

 南国・沖縄の暖かい日差しを受けながら、江越がプロとしての第一歩を踏み出した。打撃ケージに入り、バットを振ること36スイング目。放たれた打球は左中間フェンスの最上部に当たり、そのままスタンドに飛び込んだ。

 27日から始まった沖縄合同自主トレは悪天候が続き、屋外で打撃練習ができなかった。年明けに始まった新人合同自主トレでも、室内のマシン打撃のみ。昨年11月の明治神宮大会以来となる屋外での打撃で、“プロ第1号”だ。

 その直後の38スイング目にも、左翼ポール際への柵越え。全43スイングで2本のオーバーフェンスと、持ち前のパンチ力を披露した。ただ江越自身は納得していない。「ミスショットが多かったです。力を入れるのと力むのは違う。これから捉えられるようにしないといけない」と厳しい表情で話した。

 昼食を終えた後、向かったのは宜野座ドーム。ピッチングマシンを相手に打ち込んでいると、後ろで見ていた先輩からアドバイスを送られた。

 「梅野さんから『ヘッドが返ったところでバットを当てないと、ボールに力が伝わらない。なでている』と言われました」。意識してバットを振り、約40分後「全然違います」と手応えを感じ、「キャンプまでに感覚をつかみたい」と力を込めた。

 江越には夢がある。大工の父・和明さんに家を建ててもらうことだ。「1軍で活躍して、家を父親に発注したい」。江越も中学、高校時代は家の塗装などを手伝った経験があるという。プロで活躍することで、最高の親孝行ができる。そのためには結果を残さなければならない。

 この日のシートノックでは、大和のハイレベルな守備に衝撃を受けた。「捕ってからの速さと、(送球の)正確さがすごいと思いました」。今はかなわない。それでも、いずれは超えなければならない存在だ。

 キャンプインは目前。夢を実現するためにも、練習で学び、聞いて学び、見て学ぶ。

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