ドラ2石崎、歴代最速!3000mで圧巻走

 阪神の新人合同自主トレが12日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われ、第1クール最終日のこの日は3000メートル走でドラフト2位・石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=がぶっちぎりのトップでゴールした。昨年の横田のタイムを大きく上回り、一昨年に3500メートル走でトップだった藤浪のペースも上回る健脚でアピールした。

 小雪がちらつく鳴尾浜。グラウンド上に作られた350メートルのトラック。スタートから1周もしないうちに石崎が前へ出た。伸びやかな足は周回を重ねるごとにグングンと勢いを増していった。

 後続を大きく引き離す一人旅。7周目で守屋を周回遅れにすると、8周目では社会人時代の同僚横山に「頑張れよ」と声を掛ける余裕を見せながら江越と2人を一気に抜き去った。結局、2位の植田にも半周以上の差をつけてゴールイン。11分35秒は昨年の横田が残した12分20秒を大きく上回るタイムとなった。

 伊藤トレーニングコーチが驚きの声を上げる。

 「僕が見た中で一番速い。歴代最高です。最初から最後まであのペースで走れたのがスゴイ」

 新人合同自主トレ恒例の長距離走。一昨年のトップ・藤浪は3500メートル走で13分56秒。距離は違うがペースは藤浪をも上回る。当の本人は藤浪超えの事実を知らされると、ニンマリ。「うれしいです。ランニングは得意と言っていたんで、しっかり1位で良かった。先に目立って名前をしっかりと売ろうと思っていました」。

 茨城・三和高校時代、新日鉄住金鹿島時代も常に走るのはトップだった。この日も「100%ではなく、7、8割くらいですね」と涼しい顔で話した。

 合同自主トレは第1クールが終了。今クールは走ることだけでなく、本業でも元ヤクルトの林昌勇ばりのスリークオーターからの投球に、視察に訪れた首脳陣から高評価を受けた。「体もそうですし、キャッチボールも順調に来ています」と話し、予定通り第3クールのブルペン入りも問題はなさそうだ。

 ドラ1・横山が出遅れる中、24歳の右腕が高い身体能力で猛アピールを続けている。

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