阪神のドラフト４位・守屋功輝投手（２１）＝ホンダ鈴鹿＝が４日、岡山市の岡山商大グラウンドで自主トレを公開。即戦力の期待がかかる右腕はフルシーズンの１軍帯同を目指し、７８キロから９０キロへと体重大幅増で臨む考えを明らかにした。

　２日から始めた自主トレ。キャッチボールでスリークオーターから繰り出される守屋のボールは重みを増していた。昨年７月の都市対抗が終わってから始めたという増量。体重は７８キロから８５キロまで増えた。

　「腹が減る時がないくらい食べ続けました。目標は９０キロですね」

　１８３センチは小柄ではないが、体格の面ではプロの中に入ればきっと、きゃしゃに見える。ＭＡＸ１４８キロ、微妙に変化するボールを武器にするが、パワーで負けないために、増量に踏み切った。

　着実に成果が上がる一方、思わぬマイナス面も表れた。「足が重い。走れなくなりました。新人合同自主トレのランニングメニューはきっとドベですね」と不安の色を隠せない。それでも飛躍につながると信じるからこそ続ける。

　正月早々、後押しする出来事もあった。妻・紗也さんの実家近くにある総社市の神社で初詣。おみくじを引くと２年連続で大吉が出た。守屋にとって、ここは縁起のいい場所だ。昨年は絵馬に「都市対抗、日本選手権、プロ」と目標をしたためると、三つの願いはすべてかなった。

　「今年は“ずっと１軍にいられるように頑張る”と書きました」。大きくなった体で、今年も願いを実現させてみせる。