宜野座ボールパーク化!ファンも遊べる
阪神の春季キャンプ地、沖縄県国頭郡の宜野座村営野球場のバックスクリーン裏側に、宜野座村がバッティングセンターを建設したことが4日、わかった。キャンプに訪れるファンに、野球を見るだけでなく、野球の楽しさを体感してもらうのが目的だ。球場内も外野フェンスなど改修。宜野座の“ボールパーク化”で、来春のキャンプが盛り上がるのは間違いない。
総工費2500万円をつぎ込み、今年の6月に建設を始めたバッティングセンターが完成し、11月5日からオープンした。宜野座村役場の球場担当・仲間出(いずる)さん(42)は「毎日50人くらい利用していただいています。キャンプはもっと増えてくれると思います」と説明した。
同施設は3台のアーム式のマシンを設置しており、現在はいずれも軟式ボールを使用。硬式ボールにも対応でき、本格的な打撃練習も可能だ。スピードは80~130キロまで調節することができる。
一方、球場全体の改修工事も完成した。「球団から選手の安全面強化など、要望を受けました」(仲間さん)と外野フェンスに、クッション性が強いラバーフェンスを装着。さらに内野スタンド上の屋根を拡大させるなど、大幅なリニューアルを施した。
11月には高知県安芸市で行われた秋季キャンプに、宜野座村村長ら3人が視察に訪れた。最新鋭のウエート器具や、球場周辺の様子などを観察。球団は何を必要としているのか。02年まで阪神の春季キャンプ地だった安芸から貪欲にノウハウを学んでいた。
「来年のキャンプは例年以上に盛り上がるでしょう」と仲間さん。来春のキャンプでは、“ニュー宜野座”と変貌し、猛虎を迎える。
