ゴメス来日初年度でベストナイン選出

 セ、パ両リーグは20日、今季のベストナインを発表し、阪神からは一塁手部門でマウロ・ゴメス内野手(30)、遊撃手部門で鳥谷敬内野手(33)、外野手部門でマット・マートン外野手(33)が選出された。チームから3人が選ばれたのは、オリックスと並んで最多。来日1年目で受賞となったゴメスは、打点王に続く勲章となった。

 ゴメスが母国ドミニカ共和国から喜びのコメントを発した。「1年目でベストナインに選ばれ、とてもうれしいよ。周りの多くの方のサポートで1年間がんばれたと思う。感謝の気持ちでいっぱいだよ」

 打点王のタイトルを争った広島のエルドレッドに190票の大差差をつけた。来日初年度のベストナイン選出は球団の助っ人では10年のマートン以来2人目。三冠王2度のバースでさえ初年度は苦しみ、獲得できなかった「タイトル」。打点王に次ぐ表彰で、伝説助っ人の仲間入りに名乗りを上げた。

 143試合の出場で打率・283、26本塁打、109打点を残した。4番不在の難題を見事にクリアし、チーム初のCS突破、日本シリーズ進出に貢献した。数字もさることながら、フィジカルの強さも発揮。欠場は体調不良による1試合のみ。好不調の波を最小限にとどめたことで、来季もなくてはならない存在になった。

さらに上目指す

 帰国の途についた5日、ゴメスは「数字はある程度残したと思うけれど、もうちょっと上にしたい」と自らハードルを上げ、レベルアップを誓った。球団関係者によれば、来月にも契約更新できる見込みだという。「長く日本でプレーしたい」と語るゴメスがベストナインの常連を狙う。

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