浜中新コーチが若手に“聞き取り調査”

 「阪神秋季練習」(13日、鳴尾浜)

 新たに阪神の2軍打撃コーチに就任した浜中治打撃コーチ(36)が13日、鳴尾浜で行われた秋季練習で指導を開始した。来春の2軍キャンプに向けて、今オフは若手選手への聞き取りに徹する考えを示唆。選手が主張する「誰になりたい?」をテーマに、指導方針を固めていく。

 選手は誰もが憧れの存在を持っている。巨人・坂本のようになりたい、日本ハム・中田のような長距離打者になりたい-。浜中2軍打撃コーチが目をつけるのは選手が抱く理想型。今オフ中にその思いをヒアリングする考えだ。

 「まず選手とのコミュニケーションが大事。オフになって話をしてみたい。どんなバッターになりたいかを聞く」と明かした浜中コーチ。早速、指導初日となったこの日、秋季練習に参加していた育成選手の原口に聞いた。「どんな打者になりたい?」。返ってきた答えは、巨人の坂本だった。

 3割のアベレージを残し、20発前後をマークする高レベルな中距離打者。それが原口の思い描く理想型だった。そこに近づくために必要なものとは-。「パンチ力はあるから、そこを伸ばしつつ。いいところを伸ばしていきたいし、小さくまとまらないように」と指導方針を口にする。

 評論家時代に見ていた若虎たちが「小さくまとまっていた」からこそ「そこを解放してあげたい」。古屋2軍監督とも指導方針をすり合わせ、「伸び伸びやらせる。振る力をつけたい」と目を輝かせた浜中コーチ。待望の長距離打者育成へ、まずは聞くことに徹する。

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