ドラ1横山“井川ロード”で2ケタ勝つ

 阪神は24日、茨城県鹿嶋市でドラフト1位指名した横山雄哉投手(20)と同2位指名の石崎剛投手(24)=ともに新日鉄住金鹿島=にあいさつを行った。同社施設に佐野統括スカウト、担当の中尾スカウトが訪れた。横山は1年目から2桁勝利を宣言。会社の近くにある、かつての左腕エース・井川(現オリックス)が走り込んだ大洗海岸で下半身を強化して、目標達成を狙う。

 プロ入り前に、偉大な“同郷”の先輩に倣う。横山が働く新日鉄住金鹿島は、茨城・鹿島灘に面した臨海工業地帯に位置する。そこから車で北へ45分。03、05年のリーグ優勝に貢献した井川の原点・大洗海岸がある。

 下半身強化が成長の一因となった横山は、かつての左腕エースが土台をつくり上げた場所だということを知ると、鋭く反応した。

 「やってみたいですね!」。故郷の山形に帰省する際は、水戸大洗インターチェンジを利用するため、車窓から見える砂浜に以前から興味があった。今後、時間を見つけて挑戦するつもりだ。

 指名あいさつでは「1年目から先発ローテ入りを期待しているぞ」という和田監督の直筆メッセージが入ったドラフト会場のパスを受け取った。指揮官の意気に感じた左腕は「個人的には2桁勝利が目標になってくる」と言い切った。

 井川が初めて2桁勝利を挙げたのは02年、23歳のシーズン(14勝)だった。来年2月に21歳を迎える横山が宣言通り2桁勝利を挙げれば、球団の21歳以下の左腕では、67年の江夏以来48年ぶり史上4人目の快挙となる。

 即戦力と期待される最速147キロ左腕は、“井川ロード”を駆け抜けて、先輩と同じく大成を目指す。

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