藤浪初回から全力!CS仕様でデモ投や

 宮崎でCSモード突入だ!阪神・藤浪晋太郎投手(20)が4日、甲子園での全体練習に参加した。「みやざきフェニックス・リーグ」参戦のため、5日に宮崎入りする予定だったが、台風18号の接近により飛行機が欠航。6日に移動し、調整登板は7日に変更されることが確実になった。藤浪はCSファーストS直前のマウンドで、初回失点の悪いイメージを消し去る快投を誓った。

 迫り来る台風18号が、若き右腕の調整スケジュールに狂いを生じさせた。当初組まれていたフェニックス・リーグの6日・巨人戦(サンマリン)は中止。登板予定だった藤浪は、7日・DeNA戦(生目第二)に回ることが確実になった。苦手とする短期決戦前に和田虎を襲ったドタバタ劇。そんな中でも、背番号19の考えは単純明快だった。

 「ペース配分もない。余計な四球などが命取りになると思うので、その辺りを意識してしっかり投げたいと思います」

 昨年のCSファーストSは、高卒1年目ながら第1戦先発の大役を担った。だが、5回4失点と悔しさを味わった。あれから1年。その苦い経験を生かせる短期決戦のマウンドが、再び巡ってきた。

 長丁場のペナントレースとは違う、独特の雰囲気。苦い記憶をたどり、投球スタイルもCS仕様へと変更する。短期決戦において自身の悪癖が、自らの首を絞めることも理解している。初回の失点‐。すべてを頭の中に入れて、調整登板のマウンドに臨む。

 7日の登板では打者一回りをメドに、2~3イニングほど投げる予定だ。その中で「初回から全力でいきたいですし、立ち上がりをしっかり抑えたい」と、力強く話した。

 今季、レギュラーシーズンの先発登板は25試合。そのうち、初回に失点したのは5試合連続を含む11試合に上る。流れを引き戻すことが難しい短期決戦において、先制点は極めて重要になる。初回無失点の予行演習を宮崎で行うつもりだ。

 ただ、マイナスイメージばかり持っているわけではない。プロ2年目は規定投球回数に達し、自己最多11勝をマーク。奪三振数も1年目を大きく上回るなど、成長に手応えを感じている。CSでも「ある程度、自分の球を投げられれば大丈夫だと思っています」と自信をのぞかせた。

 CSの借りは、CSでしか返せない。相手は2年連続で広島。舞台が甲子園でも、マツダでも第3戦の登板が有力視される。宮崎でのCSデモ登板で内容を残し、雪辱のマウンドへ。初のファーストS突破へ、万全の準備をする。

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