藤浪、鯉と最終決戦へ中継ぎスタンバイ

 阪神が10月1日の今季最終戦(広島・マツダ)で、藤浪晋太郎投手(20)をリリーフ待機させる方針であることが28日、明らかになった。甲子園での指名練習に参加した山口投手コーチは「ジョーカーや」と明かし、重要な場面の切り札としてブルペンに配置。総動員でCS本拠地開催権を奪いにいく。この日、2位広島が敗れて勝率はわずか3毛差。自力2位も復活した。

 CS本拠地開催権を争う広島との最終決戦。2位を奪いに行くため、首脳陣は最高の手札をブルペンに配置する。先発の柱として11勝をマークした藤浪のリリーフ待機。10月1日の今季最終戦へ、山口投手コーチは「そら当然(ブルペンに)入るやろ。最後は入らんとあかん」と力を込める。

 藤浪は26日の広島戦に先発し6回3失点で勝利投手になった。首脳陣は残り試合が雨で順延する可能性を考慮し、出場選手登録を抹消しなかったが、順調に消化すれば先発の機会は無くなる。そこで浮上したのが最終戦のブルペン待機。登板から中4日が開くことから、間隔的にも問題はない。

 起用法については「流れの中やからロングとか言われへん。ジョーカーやな」と同コーチは明かす。先発が早い回に崩れた場合のロングリリーフだけではない。ここぞのセットアッパーや、延長戦に突入した場合、守護神・呉昇桓の後を託すだけの力と勝負強さが右腕にはある。

 また藤浪が待機することにより、松田、安藤、福原らの投入を早められることもメリットの一つ。今季の登板はすべて先発だった藤浪だが、昨年は一度だけ中継ぎを経験した。同じマツダスタジアムでの広島戦で2回を投げて1失点。制球を乱す場面もあったが、4三振を奪っている。

 今季、広島に対しては6勝1敗と好相性の右腕。この日は甲子園での指名練習に参加せず、静養に充てた。CSファーストSまで期間が開くことで「フォームをしっかり安定して投げられるようにしたい」と語っており、実戦感覚についても「一概には言えないけど、ある方が良いですね」と言う。

 和田阪神が2位に浮上するためには、残り3試合を全勝したい。特に今季最終戦でぶつかる広島との直接対決は、今後の短期決戦を見据えた上でも重要な一戦になる。全力で奪いに行かなければならない1勝。藤浪が最後の切り札となってブルペンに待機する。

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