福原41HP!16年目の初タイトル当確
「阪神2‐1ヤクルト」(27日、甲子園)
阪神の勝利の方程式。その重責を担う福原に、自身初となるタイトル獲得の当確ランプがともった。セ・リーグ最優秀中継ぎ。41個目のホールドポイントを挙げ、自らの快挙を勝利で祝った。
「タイトルはあれだけど、チームが勝つことが大事だからね」
プロ16年目にして初の個人タイトル。にもかかわらず、その話題を遠ざけ、チームの逆転勝利を喜んだ。チームのために‐。その心があったからこそ、リーグトップの数字を残せてきたのだろう。
同点の八回。先頭・畠山のゴロをつかみ損ねて、安打にしてしまう。だが、藤井が代走・上田の二盗を阻止。同級生の相棒の助けを得ると、後続をきっちり断ち、その裏の勝ち越しへとつなげた。
安藤のバトンを受け、呉昇桓へ託す。今季、何度も目にした必勝リレーが、この夜も鮮やかに繰り広げられた。中西投手コーチは「4連投なのに、安藤とともによく頑張ってくれている」と37歳右腕をたたえた。
試合前、巨人・山口が登録を抹消され、最優秀中継ぎのタイトルが確定的となった。今季4勝目を挙げて、HPは「41」に伸びた。「今まで積み重ねてた数字だから」と和田監督も最敬礼だ。接戦をものにした盤石リレーがあれば、逆転2位も不可能ではない。