和田監督、東京ドームで勝負したい
「阪神4‐3広島」(26日、甲子園)
苦しみながら手にした節目の勝利。甲子園でのCS開催へは、首の皮一枚がつながった程度。だが負けられない一戦での粘り勝ちに、阪神・和田監督の表情にも安ど感が浮かんだ。
「(福留)孝介のひと振りで逆転して、リリーフ陣が何とか踏ん張ってくれた」。九里を打ちあぐね、中盤まで3点のリードを許す苦しい展開。六回に一挙4得点で逆転後は、薄氷を踏むような継投が続いた。
八回に福原を投入も1死一塁で丸を迎えて、左腕・高宮にスイッチ。だが丸に死球を与えると、守護神・呉昇桓を投入した。「いろんなことが起こるんでね。もしこうなったら行くぞというのは、ベンチから伝えていた」と和田監督。石橋をたたきにたたいて、白星へとたどり着いた。
これで監督通算200勝。ただ指揮官は「特に意識はない。もっと大事なものがあるから」と話した。もっと大事なもの‐。宿敵・巨人へのリベンジだ。
この日、巨人の優勝が決定。V逸の悔しさは残る。だが戦いは終わっていない。2位・広島とは1・5差。「残りを4連勝して何とかCSを甲子園で。そしてもう1回、東京ドームへ行って勝負したい」。失速の虎を脱却し、まずは2位浮上へ最後の意地を見せる。