和田監督 鬼采配!エース能見87球で断
「DeNA4‐6阪神」(24日、横浜)
逆転サヨナラ負けで連敗を喫した前日の負の流れを断ち切るため、阪神・和田監督が動へと転じた。ブランコの2点適時打で1点差に詰め寄られた六回、2死一、二塁。能見をベンチへ下げ、2番手・安藤を送り込んだ。
8安打を許していたが、球数はまだ87球。それでも指揮官は「今日はあそこまでだろう」と早めの決断を下した。今までならエースのプライドを重んじ、続投を選択していた場面。だが、虎将は心を鬼にして交代を告げた。
9年ぶりのリーグ優勝が完全に幻と消えた前夜。V逸から一夜明け、和田監督は「優勝できなかったことは申し訳ないことだけど、だからといって、それによって気持ちが変わることはない。今は目の前の1試合、1試合を必死に戦っていきます。可能性はまだ十分に残されているんでね」と視点を2位奪取に切り替え、死力を尽くす決意を唇に乗せた。
六回のピンチを抑えた安藤が七回に崩れ、一時は同点に追いつかれる誤算はあったが、指揮官の攻撃的なタクトは、必ずや選手の胸に響いたはず。負けたままでは終われない。逆襲のチャンスが残されている。1・5に詰めた広島との差。残り6試合。追い抜いて、本拠地開催権をもぎ取る。
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