和田監督逆襲や!がい旋初戦ラッキー星

 「阪神10-5ヤクルト」(29日、甲子園)

 肝を冷やした。阪神が大量10点リードの展開が5点差となった九回。なお無死満塁のピンチを残した場面で降雨コールド勝ち。最後は聖地を湖に変えた雨に救われた。タテジマが長期ロードを終えた聖地がい旋初戦を拾った。

 「ちょっとしっくりこないね。心から喜ぶまでは…。でも勝ちは勝ち。なにはともあれという1勝だね」。能見を継いだ中継ぎ陣の乱れに表情を曇らせながらも、今は結果が重要な時期だけに、和田監督は勝利に安どした。

 打線がつながった。初回、マートンが9試合ぶりの初回得点となる左前適時打で流れを呼んだ。先頭打者が出塁した5イニングをすべて得点につなげ、今季11度目の2桁得点。今後の戦いにさらなる期待感を抱かせる爆発だった。

 「久しぶりに打線が爆発したね。1カ月ぶりの甲子園。守りの方でミスもあったけど、地に足を付けて野球ができたんじゃないかな」。最後は中継ぎ陣の乱調にハラハラさせられたが、本拠地で本来の姿を取り戻した攻撃陣には目を細めた。

 やはり聖地は猛虎の体を優しく包んでくれた。体が覚えたルーティンがリズムを生む。地の利を生かして、巨人を追撃する。

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