ゴメス20号“約束”のヒゲ剃りはなし

 「巨人4‐3阪神」(26日、東京ド)

 天敵に見舞った一撃の喜びは、敗戦の中で消えた。ただ、ここ一番で見せた阪神4番・ゴメスの強い思いが、次戦への望みとなった。

 両チーム無得点で迎えた四回1死。杉内の内角スライダーを左中間席中段へたたき込んだ。「それまでいいコースに投げられていたが、甘く入ったスライダーを逃さず打てた」。二回の第1打席を含め、杉内には12打数無安打。苦手左腕から記録した初安打が、大一番での先制弾となった。

 首位攻防戦へ気合十分で臨んだ。この日はマートンと日の丸に「一番」の文字が入ったはちまきを締めて球場入り。「(宿舎で)ファンからもらったので、着けてきたよ」。巨人を倒して一番に‐。その強い思いが、杉内攻略につながった。

 だが、試合は九回にサヨナラ負け。悔しさが全身を伝う。節目の20号も「まだ試合は残っている。5本でも10本でもできるだけたくさん打ちたい」とし、20本塁打到達でそるとしていたヒゲも「今のところはおいておくよ」と決断を保留した。

 このままでは終われない。「明日(27日)も全力でプレーして、勝てるように頑張ります」とゴメス。敵地での直接対決は、あと2戦。宿敵・巨人を打ち破り勝利を手にするまで、豪快な一打を生み続ける。

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