隼太、好守で輝ラリ 恩師に成長見せた

 「巨人5-1阪神」(13日、東京ド)

 確かな爪痕を残した。阪神・伊藤隼がチーム唯一のマルチ安打。守備でも好守を見せ、激励に訪れた慶大在籍時の監督、江藤省三氏に成長の跡を見せた。

 積極性を結果につなげた。2本の安打はともに小山の初球を捉えた。「(巨人がリードする)ああいう展開だったので、ストライクを取ってくると思った。それを逆手に取った」。三回無死は外角直球をライナーで右前打。五回1死一塁で外角シュートを引っ張り、ゴロで一、二塁間を破った右前打には「ああいう打撃ができると幅が広がるし、打率にもつながる」と内容に手応えを感じ取った。

 守備でも魅せた。六回無死はフェンスで跳ね返った村田の打球を処理すると、ワンバウンド送球で二塁進塁を阻止。「守備は課題が多いけど試合でできると自信になる」と前を向いた。

 攻守での奮起に、練習中から三塁ベンチで愛弟子を見つめた江藤氏は、飛躍への可能性を感じ取った。1月以来の再会に「今年は明るくなった。彼から『結果を出してから』という言葉も出るのでプロらしくなったかな」と目を細めた。

 伊藤隼は節目で連絡を欠かさない江藤氏の訪問に「成長を見せたかった」。恩師が見つめる首位攻防戦での活躍は、必ず今後につながるはずだ。

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