東京D大好きゴメスが奪首を宣言!
チーム101試合目へ向かう阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が11日、首位獲(ど)りを宣言した。「優勝争いはやりがいもある。まだまだ先はあるけど、トップに立ちたいね」。自信がみなぎる。そのワケがある。
この日、取材に応じたドミニカンは真面目な顔でトボけてみせた。「東京ドーム?どこでもやることは一緒だよ。あ、暑くないからいいよね」。空調が効いて、心地よい。確かにそうだろう。でも、もっとほかにあるはずだ。特別な高揚感が。
巨人戦にも、東京ドームにも相性がいい。対戦成績はカード別で2番目の打率・327。東京ドームでは、横浜スタジアムと並んで球場別最高の打率・409を残している。日本の「伝統の一戦」はドミニカンの好物なのだ。
100試合を終えて、打率・291、18本塁打、82打点。来日1年目としては立派な数字だ。得点力を主眼に獲得した助っ人だが、熱心な性格は「おまけ」以上の効果もある。
前日10日の広島戦では劣勢の1死満塁で遊ゴロに倒れたが、全力疾走し併殺崩れで反撃点をゲット。新井の2点適時打につなげた。広島首脳陣は「一生懸命だよな。相手としては嫌」と評していた。
この日は夕刻、家族とともに東京へ移動した。「2位で終わりたくない」。心地よいライバルのホームグラウンドで主役を張る。
