岩貞0封!1軍先発デビューへ完璧リハ
「ウエスタン、阪神0‐6オリックス」(3日、鳴尾浜)
“リハーサル”は完璧だった。阪神の岩貞祐太投手(22)がウエスタン・オリックス戦で先発登板し、6回1安打無失点。最速145キロ直球と多彩な変化球を組み合わせ、オリックス打線を手玉に取った。
突然訪れた2軍戦登板だった。2日のDeNA戦(甲子園)が中止となり、メッセンジャーのスライドとともに、3日に予定されていた岩貞の1軍デビュー戦は来週へ持ち越し。それによってこの日、2軍戦で調整登板となった。
「試合は試合なので、1軍であろうと2軍であろうと同じように緊張して、同じように投げました」
圧巻のマウンドは三回だ。先頭の若月を四球で出したが、続く縞田は内角への変化球で空振り三振。盗塁を試みた若月を小宮山が刺して三振ゲッツーとなり、続く武田はこの日最速145キロ直球で空振り三振に斬った。
視察に訪れた中西投手コーチは「良かったな。球数を投げてほしかったから、95球で投げられたしね。来週もいかせるよ」と説明。10日・広島戦(京セラ)の先発登板は決定的となった。
勝負の日まで残り1週間。再び最高のコンディションをつくり、ドラフト1位左腕は大一番に臨む。