岩崎の真骨頂!粘りの投球で7回1失点
「阪神1‐2中日」(28日、甲子園)
勝たせてあげたかった。阪神のドラフト6位・岩崎優投手(23)=国士舘大=は初回に先制ソロを浴びたが、二回以降は立ち直り、7回を4安打1失点と力投した。チームは惜敗。だがルーキー左腕は胸を張っていい。これを自信に、次回も好投をみせてくれ。
聖地の歓声がマウンド上の岩崎に降り注いだ。7回4安打1失点。勝利投手に値する粘りの投球。2カ月ぶりとなる白星は手にできなかったが、緩急自在の投球で竜打線を手玉に取った。
「やっぱり最初の場面は悔いが残りますね。長打のあるバッターに失投してしまったので。もっと低く投げなければいけなかったです」
唯一の失点。初回、2死から、エルナンデスへのチェンジアップが真ん中に入った。与えたくなかった先制点。打球は弾丸ライナーでバックスクリーン左へ着弾した。
しかし、そこから崩れないのが岩崎の真骨頂。「自信があるボールで勝負できました」。再三背負ったピンチの場面も、キレのある内角直球で打者の懐をえぐり、追加点を防いだ。
西岡の失策で背負った七回、無死二塁のピンチ。藤井に犠打を許さず、見逃し三振。武山、山井も外野フライに仕留めて無失点。同点に追いついた直後の難所をしのぎ、新人が先輩を救った。
自己最長タイの7回を投げて94球。くしくも2勝目を挙げた4月24日の中日戦と投球回、球数とも同じ。それでも交流戦期間中、体力強化に励んだ成果が、勝負どころの直球に違う形で表れた。
清水東時代、ひと冬で50メートル走のタイムを7秒台から6秒台前半に縮めた。「土台だけをつくったつもり。あいつは努力していたよ」と羽根田暢尚(のぶひさ)元野球部監督。必死に走り込み、結果につなげた。これまでの成長も、不断の努力でつかみ続けてきた。
和田監督は「ランナーを背負いながらも、粘り強く投げてくれた」と賛辞の声を送った。まだまだ発展途上。無限の可能性を秘めた岩崎は、努力を重ね、飛躍の階段を駆け上がる。
