ゴメス来日1年目での“全球弾”狙う

 阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が16日、日本ハム戦での11球団制覇アーチを誓った。現在、日本ハムと阪神を除く10球団から一発を放っており、来日1年目の助っ人が達成すれば史上3人目となる。第2戦は大谷翔平投手(19)が先発予定だが、相手の失投を仕留めるスタイルを崩さず、価値あるアーチを聖地にかける。

 価値ある記録であることは間違いない。新天地でいかんなく、自らの力を発揮している証しでもある。17日からの日本ハム戦で一発を放てば、来日1年目の外国人としては、ガイエル、ブランコに次ぐ史上3人目の11球団制覇アーチ。この快挙にゴメスが挑む。

 初戦の先発は6勝の右腕・上沢。さらに第2戦には160キロを連発している剛腕・大谷が予定されている。二刀流であることを知らず、報道陣からの問いに「ライトの選手?」と聞き返すシーンもあった。札幌ドームで行われた先の2連戦では3番・右翼手として一発を放っているだけに、打者としての印象が残っていたようだ。

 だからこそ「特に意識はない。打席に入って良い球が来たら打つ」と力を込めた。相手が160キロを連発していることにも「すごい投手だと思う。でも自分は打席に入って自分の打撃をするだけだ」と意に介するそぶりはない。

 日本では珍しいかもしれないが、米国には160キロを超えるストレートを駆使する投手はいる。これまでそんな相手たちとも戦ってきた。さらにどんな投手でも自分の打撃に徹する考えは、崩していない。好球必打‐。ここまで10球団から一発を放ってきた男は、この揺るぎない信念を貫いてきた。

 開幕前、日本で活躍するために配球を学ぶべきとの声が挙がった。それでも「相手が投げるボールを予測することは大事かもしれないけど、自分としては甘く入ってきたボールをしっかりとらえることだけを考えたい」と言い切っていた。

 もちろん試合前に相手投手の特徴はミーティングで把握はする。初対戦となる相手が多い中で、結果を残してきたのは自分の打撃論に徹してきたからだとも言える。

 チームは現状、交流戦で8勝12敗と大きく負け越している。自身も4番として5本塁打、トップタイの19打点を挙げる一方、打率・211と安定感を欠いた。チームを交流戦初の連勝へと導くためにも甘い球を確実に仕留めるだけ。虎の4番はそんな自負を持っている。

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