ゴメスが決着弾!九回に特大8号
「オリックス6‐7阪神」(21日、京セラ)
しびれた。交流戦開幕を落とし、絶対に負けられない「関西ダービー」の第2戦。阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が6‐6で迎えた九回2死、勝ち越しの8号ソロを左翼席へたたき込んだ。助っ人砲が、これぞ4番の仕事を果たし、和田阪神が交流戦初勝利を挙げた。
目を奪われた。打球を追ったファンが総立ちになる。悠々と歩き出した背番号5に大歓声が降り注ぐ。京セラドームの左翼5階席へ飛び込む特大の決勝弾。ゴメスが一進一退の熱戦に決着をつけた。
「勝利に直結するホームランだったので格別だね」
同点の九回2死。マウンドには防御率0点台のセットアッパー・佐藤達。カウント1ボールから真ん中高めの147キロを振り抜くと、ミートした直後に確信した。
「まっすぐを芯で捉えられた。完璧だったね」。2試合ぶりの8号ソロ。三塁ベンチに戻ると、安藤の元に歩み寄り、もう一人の主役をねぎらった。
それまでの4打席はボール球にバットが止まらず、自ら不利にする場面もあった。だが、5打席目は初球の外角低めへのスライダーを見逃した。「それまでは振ってはいけないボール球に手を出していた。甘い球を振ろうと思って、それができた」。試合の中での修正能力を示した一発でもあった。
来日1年目。他球団は好調な滑り出しを見せた助っ人への警戒を強めている。それでも真摯(しんし)に日本野球と向き合い、結果を残し続けている。
阪神のスコアラーは「外国人選手(の成績)は性格によるけど、ゴメスは真面目。データもちゃんと見る」。ミーティングでは必ずマートンの隣に座る。初対戦となったオリックス戦の前も先輩の助言に耳を傾け、特徴などをインプット。この日の結果につなげた。
和田監督はパ・リーグ首位を走るオリックスを振り切った一打を称賛。「あれが4番の仕事だよね。あれしかないところで、あれしかない当たり。4番の仕事だよ」と興奮気味に振り返った。
23日からはパ・リーグ2位のソフトバンクと激突する。ヒーローインタビューでは高らかと誓った。「ファンのために全力でプレーします。オオキニ!!」。白い歯を見せて帽子を取ると、太くたくましい右腕を掲げた。
