ゴメス&マートン“ON超え”打点や

マートンとともに月間30打点が期待されるゴメス
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 阪神は28日、甲子園で指名練習を行った。マット・マートン外野手(32)とマウロ・ゴメス内野手(29)は静養に充て、広島との首位攻防戦で記録に挑む。同一球団の2人が同月にそろって30打点をマークすればセ・パを通じて史上初。最強助っ人コンビが、ONでも成し得なかった快記録を8連勝中と好相性の聖地で実現する。

 4月のスタートダッシュを振り返る上で、絶対に欠かせない2人の活躍。数字を見てもマートンが29打点、ゴメスが26打点と大きな得点源になっている。そんな最強助っ人コンビには、ある偉大な記録がかかっていた。

 それは同一球団で同じ月に2人そろっての30打点到達。プロ野球史上最強とうたわれる王、長嶋のONコンビですら届かなかった数字だ。阪神では優勝した05年5月に今岡33打点、金本29打点の数字が残っているが、同一月間で2人以上が30打点を超えたことはいまだ皆無だ。

 4月序盤はマートンが球団記録の更新も確実なペースで打点を量産。中盤にやや調子を落としたが、今度は対戦が一回りしてある程度の実情を把握したゴメスが大爆発。2人の勢いに乗せられるように、チームも月間16勝をマークし、7つの貯金を積み上げている。

 4月の残り2試合で両者が30打点の大台に到達できるか‐。しかも相手は12球団トップの防御率で首位に立つ広島だ。この日、静養に充てたマートンは「とにかく広島を倒したい」と力を込めた。ゴメスも「自分としては全力プレーでチームの勝利に貢献するだけ」と言い切る。

 広島はリーグで唯一、負け越している相手。前回、マツダスタジアムでの3連戦ではゴメスが来日初アーチを放ちながらも、大瀬良、バリントンに封じ込まれた。今3連戦では順番こそ違うが、同じ投手が先発してくる予定。勝ち越すためには、打線の援護が必要になってくる。

 4月は残り2試合。中心を担う2人が打点をマークすれば、必ずチームは勝利に近づく。加えて優勝するシーズンには必ず記録的な“何か”がついてくる。総得点で12球団トップに立つ新ダイナマイト打線が、奮起すれば勢いも生まれる。

 「4月だろうが何月だろうが、とにかくやるべきことをやる。中盤にちょっと調子を落としてしまったけど、4月は良い状態で行けている。5月もこの状態を続けていきたい」と今後も変わらぬ奮闘を誓ったマートン。GM砲がON超えへ‐。そのチャンスは確実にある。

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